2008年06月22日

2つの虐待通報

file 1 2008.06.21

度重なる保険者への通報を行ないながらも
具体的な方針が決まらずに長年経過してきた事例。

年を追うごとに、高齢者夫婦の認知症状等の悪化があり歯止めが効かない状態にあった。
同居の子は、その2人の間にはさまれ介護ストレスを抱えていた。
高齢者夫婦同士での、相互の被害妄想の悪化からくる他害。
介護者である子よりの、両親に対する虐待。
遠方の子による、介護状況に対する悪化を招く言動。

ようやく施設入所が形になりかけた際に
トラブルが起き契約に至らず。
そこから、施設等との交渉が始まった。
契約に踏み切れない理由として、何処の施設からも
 1、経済的困難
 2、キーパーソンに成り得る人物がいない
 3、暴力行為がある
と、挙げられた。
年金、月にして11万もあるのにも関わらず入所費用の点で不安とはいささか不明であったし
虐待はあってはいけない事でありながらも、事実件数は多く
キーパーソンとして、必ずしもしっかりした家族がいる方が現実少ないのだった。

一時避難を繰り返し、ようやく今週正式に入所が出来る段取りになっていた。
一時避難場所から直接施設へ入所の予定だったが
先週末、子が本人を自宅へ連れて行ってしまう。
その事実予告を知りながら、回避しない担当者。
「土・日、絶対何か起こるから、自宅に行かせないで。」
と、話すも受け入れられず。
入所の体制を整えてくれた施設側も驚きを隠せない。
・・・・・何の為に、入所するのよ?

結果、昨日
子によって暴行を受けてしまう。
通報され事情聴取等行なわれたようだが、何故回避しなかったのか?
それだけが残念である。



file 2 2008.06.22

担当になって1ヶ月も経っていないが、2度ほど虐待通報をした事例。
今朝、デイサービス職員から連絡が入る。
「頭、2ヶ所亀裂があって、流血している。」
精神疾患を患ってから、経過が長い若年の利用者。
その他、身体機能や認知症の疾患がない事・経済的困難から
入所先を探すも、前向きな検討は困難と即答されるか
上部と検討しますとの返答のまま、その後の話に進まなかったりしていた。
同時に経済的困難な部分において、保険者と一緒に対応を検討中であった。
でも、待ったは効かない。

今朝、配偶者の指示が入らない事より数発殴った。
殴っている音で子が気付くが、現場の確認は出来なかった。
予定通りデイサービスへ行かせるが、あまりにも状態がひどい事より直接連絡が入る。

子を連れて、デイサービスへ行きそこから受診へ。
頭部の処置、CTの後、担当医を呼んでもらい今後についての相談。
今日中に入院を望んだが
あまりにも経済的困難が大きい事を懸念され、入院できず。
生保申請を通す事が出来れば、即日保護入院するとの約束。

休日であるのにもかかわらず
保険者を代表番号から呼び出す。
明日中に、生保申請のため、一緒に動いてもらう事を確認。

利用者は、安心している時は目立った症状は出ないが
おそらく入所すれば、帰宅願望による不穏が出る事は目に見えている。
施設が受け入れるには、病状コントロールが必要・・・・・
つまり、薬で抑え込む、という事。

今日も、配偶者の感情を逆撫でないようにと
向精神薬を静注されてしまう。




・・・・・経済的困難
・・・・・虐待
・・・・・キーパーソン不在
・・・・・精神疾患

このようなケースは実際増えている。
精神疾患などは、平成14年当時、精神科入院中の患者、72000人を地域へ返すとし
確実に帰ってきているし、入院自体も難しくなっている。

地域の基盤整備は相変わらずされず
受け皿もないまま
いろんな事を我慢して暮らせ
・・・・・これが、現実である。


何を目的とし
誰のために
何の支援をするのか?

考えたって、掲げたって、何も変わらない。
今、必要な事を支援できなければ
体制を準備している間にも、利用者の生活は脅かされている。

こんなに需要があるのだから
その基盤整備を早急にしていただきたい。
でも、地域は変わらない。
今あるサービスでどうにかなるか?
それも難しい。
それをお願いするなら、利用者は廃人になってしまう。

「カッコーの巣の上で」をご存知だろうか?
昔のアメリカの精神病院が舞台で
絶対的権力の前に、主人公は前頭葉を摘出されてしまう。


安心さえ出来れば、子供に還っているだけの利用者も
不安定な行動が予測される事より、薬剤コントロールをされてしまう。



誰の何の為に私はこんな仕事をしているのか?

不安で落ち着かない利用者を抱きとめて
それでも、現行制度に頼らざるを得ない現実。


頭がおかしくなりそうだ。




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タグ:介護
posted by 木下 小櫻 at 21:38 | Comment(0) | 仕事の話

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