2009年08月17日

エピソード記憶のすり替え

その兄妹は、両親が亡くなってからずっと2人きりだった。



白衣の堕天使に、いつかアップした事のある兄妹は、現在もう2人暮らしは出来ない状況になってしまった。

精神発達遅滞で自宅の外の世界をほとんど知らない兄を妹が長年介護してきた。
そして、その妹の認知症がかなり進行してしまった。

おそらく、私がもっと早くに手を打つべきだったのかもしれない。


主介護者であった妹は、きっと自分を守るために
自分や自分の家柄を、誇大的に表現する人だった。
通常、考えられない話を、何度も何度も繰り返し手当たりしだいいろんな人に話す。
著名な人物や、皇族・強い肩書きを持つ職種
いろんな人と、自分たちは血のつながりがあると、会うたびに話すため
どんどん人が寄り付かなくなってしまった。

おそらく性格的なもの
正確には、防衛的に作られた性格・人格とでも言うのだろうか?

もともとは、そんな感じだった。


何度も繰り返され、
兄の話をしても、すぐに自分の話に変わってしまう。

もともと病的だったのか、
それとも、どこかから変化が出たのか
今となっては、分からない。


私が気になり始めたのは、日に何度も同じ話の電話が来るようになった事。
約束の日時を忘れるようになった事。

妹が、認知症になったら生活が出来なくなるな・・・・・


そんな風に思って、相談だけは掛けておいた。




そして、生活破綻は突然にやってきた。

いや、突然に思っただけかもしれない。
本当は、着々と始まっていたのかもしれない。


ある日、糞尿まみれの状態でデイサービス職員が発見し
とにかく、シーツにくるんでデイサービスへ連れて行った。
下痢が酷く、本人だけでなく室内中が糞尿だらけで
その中に食事がおかれていた。
虫という虫が飛び回り
とても、自宅に帰せる状態ではなかった。


そして、その状況を妹に伝え、現場で話をしても
「何が、困る状況なの?」
と、理解できない。

兄本人を病院に保護してもらい、とりあえず消化器症状の改善を依頼。

入院の際に、妹に立ち会ってもらうが
持参した衣類にも、尿便が付着。
見てもらい、臭いをかいでもらっても、理解が出来ない。



妹の介護申請も行い、自治体長による成年後見申請を依頼した。



その後も何度か私のところへ妹から電話があった。


何度目かの電話で、
「いい加減歳だし、病院へお願いした。
 私の人脈があれば、医者でもなんで言う事を聴くんだから」


すっかり、どんな経緯で入院保護などといった事態になったのか忘れてしまっていた。

「ウチは由緒あるし、はやく帰ってこさせないと可愛そうでしょ?」

未だに、糞尿まみれで蛆のわいた家で、妹は言う。



今後、この兄妹がどう生活していくのか
思うとおりには、してあげられない状況をどう進めていくのか
なお、検討中です。




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posted by 木下 小櫻 at 06:09 | Comment(0) | 人格形成

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