2008年08月21日

在宅困難 〜居宅の拒否権〜

どんな利用者であっても
在宅生活を望むのであれば、それを支えていきたい。

居宅介護支援専門員として、当然の願いです。

現在の介護保険制度の矛盾は、様々な部分で日々感じているが
制度上の決まりがあり、法令遵守という点において
どうにもならないことも多々ある。

いつも思うのだが
本当にサービスが必要な人にこそ
限度額関係なく、ビッチリとサービス提供できたら
何ほど、利用者にとっても、事業所にとってもいいだろうと。

もし、そんな事が可能であり
利用者負担の面でも、何らかの策さえ取れれば
きっと、在宅で暮らすことが出来る人は増えるのではないか?

ここのところ
どんなに頑張ってみても、
例えば、必要と思われるサービスが
限度額の関係上
経済的理由上
家族が同居である関係上
・・・・・諸々の理由で組むことが困難であり
結果、ものすごい短期間で在宅終了・施設入所に繋がるケースが多い。

居宅としても、在宅サービス事業所としても
何か、やりきれなかったり
不完全燃焼だったり
何を、何のために、誰のために、何の支援をしようとしていたのか?

そんな事さえも、分からなくなる事がある。

虐待や生命に関わる事など、すぐにでも入所が必要なケースが多い中、
適切な環境の提供さえ何とかなれば、在宅の維持が可能なケースも見受けられる。

でも、変わらない現実。



話は変わるが
何度も虐待の確認がなされているケースがある。
にも、関わらず在宅を維持してきたのは
もちろん、利用者意向もあったのだが
担当職員や、担当行政職員の対応・・・・・と、いったところにも原因があったのではないかと思われるケースだ。

先日、何度目かの身体的虐待が発覚。
一時的に緊急入所となった。

もはや、在宅維持は困難だと、誰もが思った。
これまでも何度も虐待通報され
何度も同じ状況に見舞われてきたケース。

家族の「もう二度としない。」は、有り得ない。
今後も、同じ惨劇は、絶対に起こると目に見えている。

居宅云々以前に、在宅困難である。
どう考えても、施設での生活を勧めていくべきとしか思えない。
在宅に戻ってきても、その生活を、生命を保証することは
私たちには出来ない。

その旨を、自治体に報告。

しかし、返ってきた言葉は
「そんな理由で、契約解除出来ると思っているのですか?」
だった。


正当な居宅契約解除要件は、もちろん理解している。


でも、そうじゃないだろう?
在宅に戻れば、また同じような虐待が起きることは可能性として十二分にあり
その利用者を、私たちではもう守れないところに来ているのだ。
人命・人権の尊重。
その点において、居宅受け入れ困難と報告している。

なのに、なぜそんな言葉が出てくる?



人としての感性を疑った瞬間でした。





P.S
今更ですが、「アディクション アプローチ」を読みました。
家族を考える上で、ヒントになる本でしたが
ものすごく滅入りました。




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posted by 木下 小櫻 at 02:06 | Comment(0) | 介護支援専門員

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